さあ、旅にでかけましょうか
城陽市にある荒見神社の狛犬と薬医門

荒見神社 城陽市

こんにちは、てくてくです。

今日は城陽市にある荒見神社をご紹介します。

荒見神社

 

城陽市の富野荘にある、旧富野村の産土神。

プレートには社伝として、室町時代(15世紀頃)に五社ヶ谷から現在地に移った事などが書かれています。

 

扁額と狛犬さん。

角度によるのかな?

何だかアンニュイな感じ(もしくは不機嫌そう)。

ちなみに門の上の阿吽のお獅子さんも…?

左側のお獅子さんも何だか…?

後ろ足で頬杖ですか?

神社としては珍しい、廃寺になった宮寺、常楽寺の薬医門が迎えてくれます。

くぐって行きましょう。

入ってすぐ右側に手水舎が有ります。

シュツとした感じの竜。

正面から見たらこんな感じ。

頬(鼻の横)がふっくらしている…?

洗心の文字も可愛いです。

拝殿の様子

右廻り(時計回り)にお参りに。

御祭神によって(?)反時計回りだと思いますが、私の地元の氏神様のまわり方で。

正式な作法もあるのですが、不敬に当たらない程度であれば間違いではないので、廻りの向きや廻らなくても大丈夫だそうです。

そう言えば、御千度串(私の地域では棒と言っていたかも?)をあまり見かけなくなった様な気が…。

献灯台(?)の横を通りご本殿向かって左側へ。

とても低い屋根が見えます。

御神木だったのか、切り株が。

かなり古いものだそうですが、いわれは分からないそうです。

昭和九年の暴風雨(室戸台風)の時のものかもしれませんね。

境内に当時の被害による修復の碑があります。

角を折れて本殿裏、さらに曲がり向かって右側へ。

昭和六十年に竣工した菊水の神座天津新水乃真名井。

京都府登録文化財に指定されている御霊社さん。

丹塗がとても美しいです。

 

御本殿向かって右側に戻って来ました。

祓所です。

御本殿の檜皮葺の屋根と、蟇股。

中央は唐獅子。

中門の透垣も修復されているので、とても美しいです。

 

正面に戻って来て狛犬さん。

賽銭箱には御神紋が。

皇祖天神五柱神紋菊花(多弁菊)・皇母神神紋五七の桐。

駆け足での参拝でしたが、御奉納の祭事にもお邪魔しているので改めてご紹介させて下さいね。

<・夏越の大祓、包丁式とおかげ踊りの奉納・献茶祭(城陽茶まつり)・秋祭りの御旅所>

宮司様をはじめ、関係の皆様には大変お世話になりました。

また訪れたい神社です。

延喜宮 荒見神社

  • 鎮座地   城陽市富野荒見田一六五番地

御本殿   三間社流造   檜皮葺(重要文化財)

御祭神

・ 天火明尊

・ 天香山尊

・ 天村雲尊

・ 阿比良依姫尊

・ 此花開耶姫尊

摂社 御霊神社   一間社流造 檜皮葺(京都府登録文化財)

御祭神   天児屋根命

  • 社伝の御由緒より

延喜式内社   宏遠人皇第三十六代孝徳天皇の御宇大化三年九月(647年)小篠峯に此所の菅領三富野部連金建畏みて御殿ご創建天神五柱を鎮祭す阿良美五社大明神と申し奉る以降神境山麓一体を五社ヶ谷と呼称す旧社地にして古代より奈良街道に面する聖地たり第一〇七代後花園天皇寛正二(1461)年三月吉祥日に八一四年間奉斎地の五社ヶ谷より現在の神域(往昔の神幸旅所)に吉田神道菅領長上卜部朝臣兼知公御神殿を復元造営し遷宮申奉り安羅見五社天神宮と申奉る摂社御霊神社同時に遷祀す。往時奉拝者の生業盛んにして暫時山間部より平野部に遷居、平安と招福を願ひ同時に農工商業の繁栄と木津川の永代安康を祈年せるによる。

第一〇八代後土御門天皇の長享元年御本殿及摂社再建造営成就、第一一二代後陽成天皇の慶長九(1604)年九月三日御社殿及摂社修復造営成就、現在の社殿なり、~とあるが、この時作事に当たった大工の棟札が残されている。

  • 城陽市の中では最も大きな神社本殿で、明治二十年十二月まで安羅見天神宮(天神社)と呼ばれていた。

細部意匠に特徴が有り、木鼻は渦に大きな若葉の彫刻がつき、全体が水平に長く伸びた細長い独特の形式で、同じ意匠が海老虹梁にも用いられている。造営年代が明らかなこと、特徴的な細部意匠を持つことから、近在の神社本殿の年代を判定する際に指標となる建築である。

御祭神が五柱と多く、廃寺になった宮寺、常楽寺の薬医門が残されている。

同じく京都府南部、久御山町に同名の荒見神社が有り、式内社については諸説あるようだ。

    

御本殿海老虹梁と左右の蟇股

中央の唐獅子の蟇股と、御霊神社の蟇股。

薬医門の上のお獅子さんと、透垣の神亀。

アクセス

JR長池からのルート

長池駅西口から、住宅地を抜ける近道が有ります。
R70の交差点信号前(少し南)に出ますが、少し分かりにくいかもしれません。

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京都府南部、山城地方を歩いています。ものすごい速さで失われていく沢山のものごと。一枚の写真、ほんの一文でも、いつか誰かの役に立ちます様に。

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