こんにちは、てくてくです。
今日は衣笠茸のなんちゃってレシピをご紹介。
お付き合い下さると嬉しいです。
衣笠茸の観察(?)もよろしければ見て下さいね。
いただいたキノコ
先日知り合いが「変なキノコが生えている」と写真を見せて下さったら、衣笠茸でした。
以前生えていた場所は開発でなくなってしまったので久しぶりの映像。
珍しい(?)キノコで食べられると伝えたら、後日届けてありました。
衣笠茸の形
事前にキノコのてっぺんのグレバ(オリーブグレーの胞子)が臭いと伝えていたのだが、別にもいで袋に入っていた。
欲を言えばそのままの姿が良かったのだけど。
生えている状態の写真を撮りたかったが、またいつか機会があればということで、今回は有難く料理にチャレンジしてみる事に。
暗緑色のドロリとしたグレバが大変な悪臭。
今回はこれを別の事に使うので、観察するだけに。
ん?下から覗いてみると穴が開いている…?
本体である柄(軸・茎?)も中空なのだけど、面白い構造をしていますね。
ちょっとボロボロだけど本体。
レースのネットの様な網目状です。
プルンとした脆い、白きくらげの様な触り心地。
あくる日に採って来て下さった場所に行き、鶏卵状の殻(皮?)発見。
キノコを食べる甲虫(ゴミムシダマシ?)は大・中・極小を見かけるが、大きめの胸の赤い甲虫が柄の残りを熱心に食べていました。
柄の折れ口が、先の写真、殻の中につながっていた所。
こんな感じのお菓子が有った様な…。
大きさ比較の為、古い30㎝定規に出演願おう。
衣笠茸にしては大きい様な気がするのですけど…。
傘の上部。
グレバとつながっていた所。
綺麗だったので、洗う前でこんな感じ。
ネットの黄色い種類もあります。
いつか撮れたらいいなぁ。
洗ったところ。
透明感があり、とても綺麗。
傘(?)のネット部分は何だかラーメンの様な…。
柄は細かい気泡があいています。
さらにアップ。
本当に面白い。
よく出来ているなぁ。
茹でるのに片手鍋に入らないので、半分に切ってみた。
包丁が押し返される様なプリッとした手応え。
意外に硬い。予想外。
断面を覗いてみると、つるりと丸く内壁自体は穴が開いていないのですね。
内側の方が粗く、外にいく程細かい穴(気泡の様な?)になっています。
中の空洞に光が透けている様で、とても繊細。
塩を少し入れ、サッと茹でたところ。
15秒くらい?柄を先に、レースを後から。
すぐにしんなりするので、余熱で火が通りすぎないように水にあけました。
衣笠茸 レシピ
鶏がらスープと干し貝柱粉が手元に有ったので、ゼラチンを入れてジュレにしました。
餡かけにするか迷いましたが、火を通しすぎたくなかったのと、冷たくサッパリにしたかったので。
お出汁で食べる優しい味にしたつもりですが、さらにサッパリならポン酢等でもいいと思います。
衣笠茸自体には特別な味がしなかったので(勿論旨味と風味はありますが)。
最初のグレバの匂いに比べたら、癖が無いくらい?
むしろ独特の食感が面白い。
レース部分は白きくらげに近く、柄はそれよりもシャキプリッっとした感じ。
機会があれば挑戦してみてください。
栽培品があるそうなのと、乾燥させたものがあるそうです。
参考までに
材料
生の大きめの衣笠茸 1本(普通の3本くらい?グラム計り忘れた)
鶏がらスープの素 大さじ1
帆立粉 中さじ1
ゼラチン 14グラム1袋
水 400㏄
ゼラチンをふやかす用の分量外の水と、衣笠茸を茹でる時の塩適量(野菜を茹でる時くらい)と茹でる水。
1 沸騰したお湯に塩を入れ、衣笠茸の軸を入れる。
2 しんなりしすぎる前にレース部分を投入。
3 茹ですぎない様に火を止め、水に落としてザルにとり、水切り。
4 小鍋にゼラチンを入れふやかす為の水を入れてから、水と鶏がらスープの素と帆立粉を入れてひと煮立ち。
5 軽くしぼって食べやすい大きさに切った衣笠茸を深めの小鉢に入れ、粗熱を取った出汁を入れる。
6 冷蔵庫で冷やせば出来上がり(別に出汁を冷やし固めて細かく崩したものと絡めてもOK)。
お好みでポン酢やドレッシングも美味しいかもしれません。
グレバの胞子は日の当たらない肥沃な所に蒔いておくと、生えるかもしれないそうです。
上に土をかけるのかな?
腐葉土の袋の中にお水と一緒に入れてみましたが、どうなることやら。
調べてみたら
衣笠茸(きぬがさたけ)
スッポンタケ目スッポンタケ科スッポンタケ属
学名:Dictyophora indusiata
幼菌は3~4(5)㎝の白色卵型。基部に太い根状菌糸束をつける。
別名「キノコの女王」
日本産は他に傘の黄色いウスキキヌガサタケ、レース部分の短いマクキヌガサタケの計三種がある。アカダマキヌガサタケもか?
近縁のスッポンタケの匂いとは臭さが少し違い、よりキツイです。
あっという間に成長するキノコなので、観察する機会があればいいなぁ。
次の年も生える様にグレバは置いてきて、もう一度料理も挑戦してみたい。
その時にはまたお付き合い下さると嬉しいです。